人との会話ができれば、インタビューはできる?

人と会話ができれば、インタビューすることは可能です。

そういった意味では、誰もがインタビュアーになれるとも言えます。
しかし、ちょっとした練習は必要です。

なぜなら、日常会話とインタビューでは大きな違いがあるからです。

日常会話の場合、会話の流れがどんどん変化していきます。

たとえば・・・。

AさんとBさんが、1ヶ月ぶりに顔を合わせたとします。
会話は、Bさんが日焼けしていたことから始まります。

日常会話の例、その1

A「あれ? Bさん、日焼けした? どこか行ったの?」

B「うん、ちょっと釣りに」

A「暑かったでしょ? 熱中症とか、大丈夫だった?」

B「帽子に日焼け止め、それに水分もちゃんととったから」

A「昨日熱中症になった人が多かったみたいだよね」

B「そうらしいね。救急車で運ばれた人が全国で続出したとか」

日常会話の例 その2

A「あれ? Bさん、日焼けした? どこか行ったの?」

B「うん、ちょっと釣りに」

A「どこに?」

B「本牧海釣り公園まで」

A「で、釣れた?」

B「大漁だったよ。イワシが30匹ほど」

A「すごいね。釣ったイワシはどうしたの?」

B「持ち帰って、食べたよ」

こんなふうに、ちょっとしたことで、会話はいろんな方向に流れていってしまいます。

インタビューには目的がある。

日常会話や世間話の特徴は、話す内容に「目的」がないことです。

会話を楽しむことが「目的」ということが、ほとんどです。
しかし、インタビューには「目的」があります。
ライターの仕事は、「何かを伝えるための文章を書く」ことであり、その「何か」に当たる部分が目的です。
「釣りの楽しさを伝える」
というテーマにすると、
「昨日は、炎天下の中で、どれくらい釣りをしたんですか?」

「どんな魚が釣れましたか?」

「何匹くらい釣れましたか?」

「ところで、釣りはいくつのときから始めたのですか?」

などと、日常会話とは、まったく聞く内容が異なってきます。
別のとらえ方をしますと、インタビューは「目的を明確」にしておけば、うまくいくということです。